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【医師監修】のどにぶつぶつができる原因は?考えられる病気や予防方法を解説

2024.04.30

【医師監修】のどにぶつぶつができる原因は?考えられる病気や予防方法を解説

のどにぶつぶつができて違和感があるけれど、適切な対処法がわからないという方は多いかもしれません。

そこで今回はのどにぶつぶつができる原因や対処法、予防方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

のどにぶつぶつができる原因

のどにぶつぶつができる原因の多くはウイルス感染や細菌感染によるものです。胃酸の逆流によりのどが荒れ、ぶつぶつができることもあります。

何となくぶつぶつした感じがする違和感だけの場合は、魚の骨など食べ物がのどに刺さっている可能性も考えられます。ただし、のどの違和感についてはアレルギー症状の可能性もあるので注意が必要です。

のどにぶつぶつができるときに考えられる病気

以下ではのどにぶつぶつができるときに考えられる病気を紹介します。

ただし、はっきりとした原因は自己判断せずに、医療機関を受診するようにしましょう。

咽頭炎

咽頭炎により、のどにぶつぶつができることがあります。

アデノウィルスや溶連菌感染症など、ウイルスや細菌感染が原因として考えられます。長く症状が続く場合は悪性腫瘍の可能性もありますが、いずれにしても個人での判断は難しいのが特徴です。

口内炎

のどの違和感やぶつぶつは口内炎の可能性もあります。口内炎はのどにもできることがあり、痛みを伴うケースが多いです。

口内炎の原因は粘膜が傷ついているほか、栄養不足やストレス、免疫力の低下が考えられます。ウイルスや細菌感染も口内炎の原因となります。

声帯ポリープ

のどの奥に違和感がある方やぶつぶつが気になる方は声帯ポリープの可能性もあります。

声帯ポリープは喫煙習慣や風邪などにより声帯が炎症を起こすことでできるものです。声の使い過ぎも声帯ポリープの原因の1つです。

のどにぶつぶつができたときの対処法

【医師監修】のどにぶつぶつができる原因は?考えられる病気や予防方法を解説

ここからは、のどにぶつぶつができた際の対処法を紹介します。

治療法ではなく、あくまでも症状を緩和する効果に期待ができる方法なので、適切な治療を受ける場合は医療機関に相談しましょう。

患部に触れない

のどのぶつぶつや違和感が気になっても患部に触れないようにしましょう。

のどのぶつぶつにはウイルスや細菌が付着している可能性があります。また、患部を刺激することで悪化することもあるので触れないようにしましょう。

のどを清潔にする

のどにぶつぶつがあるときは、のどを清潔に保つようにしましょう。

こまめにうがいをしたり、うがい薬を活用したりして、症状の悪化を防いでください。

喫煙や飲酒を控える

喫煙や飲酒はのどに刺激を与え、のどのぶつぶつや違和感の症状を悪化させる可能性があります。

のどにぶつぶつがあるときは喫煙、飲酒は控えましょう。

のどの感染症を予防する方法

のどのぶつぶつは感染症によってできることが多いです。以下ではのどの感染症を予防する方法を紹介します。

こまめに手洗いと消毒をする

接触感染により感染症を患うことがあります。ウイルスや菌から体を守るためにも、手洗いと手指の消毒をこまめに行いましょう。

家族でもタオルや食器を共用しない

のどの感染症にかかっている家族がいる場合は、タオルや食器を共用しないよう注意しましょう。感染が疑われる場合も、感染を広げないために共用は避けてください。

部屋を加湿する

部屋が乾燥するとのどが乾燥しやすくなり、ウイルスに感染しやすくなります。50%~60%を目安に、湿度を適切に保ちましょう。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを部屋に干すと加湿ができます。

規則正しい生活を送る

免疫力を高めるためにも、規則正しい生活を送ることが大切です。栄養バランスの整った食事と十分な睡眠を心がけ、生活リズムの改善も意識するようにしましょう。

のどにぶつぶつができたら医療機関を受診しよう

のどにぶつぶつができる原因は様々です。個人で原因を特定するのは難しいため、症状を悪化させないためにも早めに医療機関を受診しましょう。

のどにぶつぶつができたときはのどに刺激を与えない、のどを清潔に保つといった、基本的な対処も大切です。うがい薬を使うなど、感染症の予防も意識してみると良いでしょう。

佐藤医師からのコメント

のどにぶつぶつができる原因の多くはウイルスや細菌感染によるものです。のどの感染症を予防するためには、こまめに手洗い消毒を行い、部屋を加湿し、規則正しい生活を送ることが大切です。症状が続く場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

監修者
佐藤留美

医師:佐藤留美

内科医・呼吸器科医・感染症科医・アレルギー科医。
久留米大学医学部を卒業後、同大学病院や市中病院にて臨床医として研鑽を積む。大学院では感染症学の研究に励み、医学博士号を取得。臨床面では内科・呼吸器・感染症・アレルギーなどの専門医及び指導医となり、同大学関連の急性期病院にてCOVID-19の診療など第一線で活躍。その傍ら、現在は藤崎メディカルクリニックの副院長として地域医療にも取り組んでいる。(2024年4月現在)

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